ARROWS Tab Q508/SE レビュー:風呂タブレットは実現できたか
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最終更新日:2023/05/04
富士通 ARROWS Tab, ARROWS Tab Q508, イオシス, 製品レビュー
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防塵IP5X・防水IPX8に米軍MIL規格(wikipediaへ)と耐薬品(エタノール、IPA、次亜塩素酸ナトリウム)まで備え、風呂タブレットのために誕生したようなWindows端末「ARROWS Tab Q508/SE」をバスタイムで使用した。
先に感想を書くと「すごく良い」。
具体的に良かったところをバッテリー状況、音量・聞きやすさやタップ操作など使い勝手とともに記録していく。
ARROWS Tab Q508/SE レビュー Vol.03
Windows端末をバスルームに持ち込むのは初体験。
これまではジップロック等に入れたiPadやFireタブレットだったものだから、剥き出しの「ARROWS Tab Q508/SE」とディスプレイに表示されるデスクトップ画面を見て、なんともいえない緊張感に包まれた。
さすがに初回で壊したくないのでペンホルダーからペンを取り出すといったことはせず、タブレット端末らしくシンプルな動画再生を試した。
動画視聴はできたか?
前回の記事から描写処理の耐えられる720p+2倍速で再生、WiFi接続も安定していて最後まで途切れることなく視聴できた。
実際に使って気付いたのは、バスルームに設置しているタブレットホルダーの磁石に「ARROWS Tab Q508/SE」が反応してスリープが発動してしまうこと。
そこで上図のように上下を逆さまに設置したところ、磁石の影響を受けなくなった。
しかし、底面にあるクレードルとの接続穴や金属端子が水を貯めることになり、バスタイム終了→充電クレードルへ直行というムーブはできない。
タッチ操作は問題なかった。
iPad+ジップロック等では水滴によりタッチ操作を失敗したり、そもそもディスプレイが見えにくいという欠点を抱えていた。
「ARROWS Tab Q508/SE」はバスルームでも画面が見やすく、濡れた手でも誤操作はなかった。
音・サウンドの話。
音量も最大100のうち60あたりでシャワー音にかき消されない程度となり、ジップロック等に入れた端末よりクリアなサウンドを堪能できた。
この袋に覆われていないことで通常より音量を大きくする必要がなく、それが後述する電池持ちの良さに繋がったと思う。
音量調整は物理ボタンから簡単に調整可能、入浴中も濡れた手で操作できる。
バッテリーは耐えられたか?
電池の容量と充電回数、フル充電できる容量はレビューVol.1(記事へ)で確認した。
そう、数値で把握しても実際に動かすと駆動時間が大幅に短くなるのがWindows端末。
さらに今回は2018年モデルと古く、そもそも新品でさえない。
しかし、「ARROWS Tab Q508/SE」は1時間のバスタイム(全て動画視聴)に耐えられた。
ドライヤー終了時点のバッテリー残り時間は5時間17分!!!
これはジップロック等に包まれていないため画面の明るさを上げたり、音量を最大値まで上昇させることなく動画視聴できたことも貢献していると思う。
ついにWindowsの風呂タブが!、、、くっ、、、6980円で、、、ありがとう。
ありがとう!イオシス!
ありがとう!富士通!!
変な例えと揶揄されるかもしれないが「ARROWS Tab Q508/SE」が青空駐車場に佇む自動車のように見えてきた。
無骨なMILスペック筐体が、そう思わせるのかもしれない。
これが定価9万円で購入していたらバスルームへ持ち込むのをきっと躊躇っていた。
昨夜バスルームを出てからは充電クレードルへ直行せず充電を行わないまま放置、朝6時に記事を書いている時点でバッテリー残量は「4時間49分(残り71%)」となっていた。
Arrows Tab、恐ろしい子。
今回のテストにより改めて防水端末の素晴らしさを確認できた。
「ARROWS Tab Q508/SE」の製品仕様には消費電力5W(最大時34W)と省電力、上手にAtomプロセッサの強みを活かせているWindowsタブレットだと思う。
バスルームに持ち込んだことでタフネス筐体の頼もしさを知ることができた。
さらにペンホルダーやUSB-Aポートまで備えながら本体サイズ263.4×169.1×11.3mmという薄さ、約580gという軽さにより風呂タブレットが実現できたと思う。
以前よりAtom時代からArrows Tabを検討していたが、価格と処理性能のバランスから手に取れなかった。
もっと早く手にすればよかった。
手にしてよかった。
もう今回だけで6,980円分の価値はあった。
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