非対応CPUで「Windows 11」は動いたか、ベンチマークスコアほか | Arrows Tab Q508/SE レビュー
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最終更新日:2023/05/07
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Windows 11 の要件を満たさない非対応CPUで強制アップグレードを行った。
その罰としてワコムデジタイザをはじめとしたドライバの不具合が発生するといった・・・いわゆる「文鎮化」まで覚悟していたが杞憂に終わりそうだ。
今のところ不具合はない。
この記事ではWindows 11アップグレード後に風呂タブレットとして使えたか、ベンチマークスコアは変わったのか、ペンの筆圧検知は機能しているか、ライセンス認証といった動作状況をレポートしていく。
Arrows Tab Q508/SE レビュー Vol.06
はじめにWindows 11 アップグレード後にライセンス認証の状況をチェック。
プリインストールされていたWindows 10 Home(64bit)から無償アップグレードということでライセンス認証済みとなっていた。
さっそく風呂タブレットとして1時間ほど動画再生を1.5倍速(720p)で再生したところ、途切れることなく視聴できた。
バッテリー消費もWindows 10の時と変わらない印象。
ディスク読み書き速度をCrystalDiskMarkで計測
ストレージの読み書き速度をCrystalDiskMarkでチェック。
Windows 10 Homeで計測した時(記事へ)に比べて読み込みが速くなり、書き込みが遅くなった。ランダムは同等。
Arrows Tab Q508/SEに限っては、Windows 11 アップグレードが原因で遅くなるということはなさそうだ。
ドラクエ ベンチマーク結果
今回もWindows 10 Home時と同じ「ドラゴンクエスト ベンチマークソフト Ver.1.6」を使って測定。
- 低品質+1920×1080+フルスクリーン=スコア「1621」(評価:重い)
前回(Windows 10)は同じ設定でスコア「1636」(記事へ)だったことから映像処理の面でも悪影響はなさそうだ。
また、これは各種ドライバが正常に動作しているということでもある。
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以上、2つのベンチマークで「スコアは変わらない」という結果に終わった。
つまりWindows 11 アップグレード後も問題なく使えている。
しかし、Windows 10 Homeよりもテーマが重いのか全体的な体感速度が少しだけ遅くなった印象を受けた。
例えばエクスプローラーのアイコンをクリックしてから1秒後に開くといった感じ。
もし、Windows 11更新によりプロセッサ(内蔵GPU含む)が本領発揮できなくなった場合、Windows 10時代と同じ1.5倍速+720pで動画視聴やクリスタといった重い動作に影響が出るのでプロセッサは大丈夫なはず。
そう考えると、eMMCが足枷となっているのだろう。
やはりSSDから起動した方がよさそうだ。
Arrows Tab Q508/SEに空きSSDスロットはなく、分解すると防水性能IPX8を失う可能性もあるのでUSB端子を外して直接というわけにもいかない。
そうなるとeMMCと外付けSSDに別々のWindowsを動作させるのが簡単だろう。
以前のFireタブレットにUbuntuをインストール(記事へ)するよりは作業工程が少ないと思われる。
次回よりArrows Tab Q508/SEに「もう1つのWindowsを導入+SSDで高速化」作戦を試していく。
追記:2023/05/07
電源ボタンを押した時にWindows 11が勝手に再起動してしまう症状が発生。
イベントビューアー(Winキー+Rキー→「eventvwr」と入力して起動)を確認したところ「Kernel-Power」(41)が重大なエラーとなっていた。
そこで「Kernel-Power 41」(KP41)対策を幾つか試した。
その中で効果があったのは下図にあるBIOS設定→詳細→各種設定内の「ハードウェア省電力機能」を”使用しない”へ変更すること。
これにより電源ボタンを押してスリープ状態へと移行しても再起動しなくなった。
またイベントビューアーを確認したところ「重大」というエラーが表示されなくなっている。
・続き→USBメモリ型SSDからWindowsを起動、準備編 | Arrows Tab Q508/SE レビュー
・前回→非対応CPUでWindows 11に強制アップグレードする方法|Arrows Tab Q508/SE レビュー
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