iPhone 15のピクセルビニングがPixel 7a並に優秀だった件
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「iPhone 15」と同じくソフトバンクで”コンデジ”として「Pixel 8 Pro」を購入するつもりだった。しかし、新規購入どころか「Pixel 7a」さえ手放すことになるかもしれない。
それくらい「iPhone 15」のカメラ性能、ピクセルビニングが優秀だった。
iPhone 15とPixel 7aはピクセルビニング採用端末。
いや、語弊がある。ピクセルビニング技術はiPhone 14 Proでも採用されていた。
同技術については過去記事「Pixel 7aで高級コンデジを手放した話、理由はピクセルビニング。」に詳しいので譲るとして、何故、Pixel 7aからPixel 8 Proに乗り換えるはずだったのにPixelシリーズ不要とまで至ったのか書きたい。
私がPixelシリーズを買い続けようと思ったのは次の魅力があったから。
- JPEG撮って出しでも明るい(ピクセルビニング)
- 標準カメラでRAW撮影
- デジタル処理なのに擬似的な光学2倍望遠
- Googleフォトの編集特典あり(Google One契約で利用可)
コンデジや一眼レフでも明るさを確保するのは大変だ。プロカメラマンやモデルは太陽光を味方にしたがるという。明かりさえ手にすれば活路は見出せると。
そんな明るさをRAWデータで加工せずに、サクッとJPEG加工の撮って出しでPixel 6aが実現してくれた。そして、Pixel 7aは2024年3月時点で唯一にしてPixelシリーズ最高画素数となる6400万画素を搭載している。
これがPixel6a(22MP)購入から3ヶ月後にPixel7a(64MP)へと買い換えた理由。
さらに廉価版なのにRAW撮影をサポート、望遠レンズ非搭載なのに2倍ズームで望遠寄りになる技術を搭載。トドメはGoogleフォトの特典だ。
それもあって上位モデル「Pixel 8 Pro」購入の検討まで始めていた。
しかし、全く期待していなかった「iPhone 15」が思わぬ進化をしていた。
iPhone 15が高額になった理由とカメラ。
iPhone 15は本来、SEモデルを除いたエントリーモデルに位置する。それなのに定価は124800円と高額になった。
私は、その理由を深く考えていなかった。
しかし、今回の件でiPhone 14 ProやiPhone 14と比べて、その1つは理解できたように思う。
それはメインカメラの進化とPro限定だったピクセルビニングの搭載ではないだろうか。
無印モデルはiPhone 14まで最高12MPメインだった。それがiPhone 15では48MPメインへと進化、この画素数は上位ラインのiPhone 14 Proシリーズと同じだ。
そして、iPhone 14 Proと同じピクセルビニングを採用した。
さらに言えば「光学2倍望遠」というのが重要なポイント、Appleはもっと強調すべきだと思う。
・・・と、思ったら「iPhone 15」の製品ページ冒頭の製品画像で思いっきり強調されていた。
私は当初「普通のクロップ(画像拡大)では?」と思っていたが甘かった。上図のように無言でアピールしている。
光学2倍望遠により、レンズは2つだけど「三眼レンズ」なのだと。
そう、Pixel 7aと同じ「望遠処理を施したクロップ」だった。
実際、iPhone 15で被写体に対して1倍で近接撮影し、2倍にして見た目が同じになるまで離れて撮影すると望遠効果がよくわかる。
(ちなみに2倍以上は普通のデジタルズームだった)
今は夜中に記事を書いているので後ほど比較写真を掲載したい。
つまり「Pixel 7a」と限りなく近い技術になっているということ。Appleはランキング王者の強みをしっかりと潰しにきていたようだ。
まぁ画素数からいえば、50MPメインの「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」に近い仕上がりなのかもしれない。
もともと動画撮影(手ぶれ補正やLOG以外の動画加工)に定評のあるiPhoneだが、ここにきて無印を対象に静止画撮影を強化、値上げに踏み切ったのは大きな決断だと思う。Pixel 7aがそうさせたという側面もあるのだろう。
iPhone15が高額な理由。
それはiPhone 14 Proの望遠レンズとPro向け機能を外した同じA16チップを搭載し、もはや一世代前のProモデルという状態で、最新機能を搭載してしまったモデルだからではないだろうか。
Pixel 7aは必要か。
こうなると頻繁に使うメインカメラ50MPが(iPhone 15の48MPと)変わらない「Pixel 8 Pro」の購入は難しい。
それどころか、Pixel 7aの出番さえ大いに減るのではないか。
ピクセルビニングの元となる画素数が高く、Googleの画像処理が気に入っているという点においてiPhone 15を凌駕している。Googleフォトの特典だって強い。なにより標準カメラでRAW撮影できるのだ。サードパーティのカメラアプリがストアから消えることを怯える必要もない。
そんな強さが、Pixel 7aにはある。
一方、最近RAW現像を試していて無料アプリ「Google Snapseed」の”シミ除去”機能でも上手く処理すれば”消しゴムマジック”(Googleフォト特典)と遜色ない仕上がりにできることもわかった。
これまでiPhoneのJPEG/HEIF撮って出しの色味がファンタジー寄りで馴染まなかったが、48MPメインのピクセルビニングで光量が足りたのか変な加工がなくなり気にならなくなっている。
他にもRAWデータをAirDropで転送できない件も解決できた。
そうなるとpovo2.0(eSIM)と日本通信SIMを入れたiPhone 15に空きスロットがなく、サブ回線として用意した楽天モバイル(eSIM)を入れる器でしかなくなってしまう。
それならいっそ売却して、学習や映像編集での活躍が約束されているセルラー版iPad Proシリーズを入手して、SIMカードを入れたほうが良いのではないか。
中華パッドも8インチへのHelio G99投入で荒れているが、スマートフォンの最前線も技術のイタチごっこは変わらないようだ。
前回のiPhone→RAW撮影をサブスク化・無料継続したカメラアプリの現在。iPhone15でRAW撮影はできたか
前回のPixel7a→8.4型「iPlay 50 mini Pro NFE」はRAW現像に耐えたか