MacBookをコタツに入れたら快適だった話、マイナス10度の寒さ対策
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Apple InnoView, MacBook, MacBook Air, 製品レビュー
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「探してたものはこんなシンプルなものだったんだ」
そんなフレーズを思い出すことが久しぶりにあった。記事タイトルのとおり一日中が氷点下な標高1200mの別荘地に移住したので、朝起きると薪ストーブが消えて豆炭コタツだけが熱々と燃焼し続ける状況が続いていた。
この環境ではコタツの上でMacBookの冷たいキーボード面に手を置いて入力作業をすれば指の節々が痛くなるという未体験に遭遇する。そこで「熱々のコタツ内部にマウスとキーボードを入れよう!」と考えた。
過去にも同様の試みをしたことがあって、その中の代表例を挙げるなら下図の対策だろう。
写真:iPad miniのMac化、3Dプリンターで「Magic TrackpadとMagic Keyboard」を1つにより
ただ————Magic Trackpadがよろしくない。価格が高く、個別の充電が必要、MacBookのキーボード面より幅を取る。何よりもMacBook+外部入力デバイスとなるので荷物が増える。
それは過去記事「古いMacBookを入力デバイス化、Magic KeyboardとTrackPadとして使う設定。」の手段も同じ問題を抱えている。
他にもトラックポイントを備えたThinkPadキーボードも2万円ほど出して購入し、試したこともあったが馴染めなかった。そんな堂々巡りをした末に答えが降りてきた。
—————そうだ、MacBookをコタツに入れよう。
MacBookをコタツに入れたら快適だった話
私は何をしたのか。
いや、MacBookをコタツに入れただけなのだが、それだけだとディスプレイが見れなくなる。そこで外部モニターを使った。最初は手軽に使えるモバイルモニターで試した。
画像:自立してケース付き15.6型モバイルモニター「InnoView PM001-03B」開封レビュー、内蔵スピーカーの感想ほかより
上図のとおりUSB-Cケーブル1本でMacBookの映像を出力できる。ケーブルの配線や充電器の出力次第ではMacBookの充電も可能だ。
どのようにMacBookをコタツへ入れたのか
はじめにINNOVIEWモニターとMacBookをUSB-Cケーブルで接続して”システム設定”のメニュー”ディスプレイ”で「ミラーリング」に設定した。その際にMacBookの解像度へ合わせるように変更したが、ここは好みの問題。
次にMacBook側のディスプレイ明るさをゼロにする。
そのままMacBookをコタツの中————正確には膝上へ置いたら準備完了だ。
ここで疑問が生じるだろう。
「ディスプレイはどうしているのか」
これは私も実際に試すまでの大きな障壁になっていたので気持ちがわかる。だが、実際にコタツへ入れてみると自然と問題は解決した。
そう、ディスプレイは90度の状態にしておくのだ。
こうすることで「コタツ布団とキーボード面の間に隙間」が発生する。このディスプレイが創る空間がなければコタツ布団に覆い被され、トラックパッドの操作やスムーズなキーボード入力が行えないことになる。
文字通り「ホットスポット」の誕生だ。
————余談だが、室温が6度になると手が悴み出すことがわかっている。ピッタリ6度だ。7度であれば体温で手は温もる。そして別荘管理人が教えてくれたように「寒さに慣れる」こともわかった。なんと室温13度であれば薄い長袖1枚でも過ごせる身体になってしまった。これも12度から敏感に冷え(冷気)を感じた。
そんな温度管理能力のステータスが爆上がりする山荘暮らしで頼もしいアイテムが豆炭コタツ。さすがに寒い時期の江戸時代からある暖房器具だけあって強力な暖かさとなっている。最大9個の豆炭を装填できるが現在は2個だけ入れて運用している。最初は9個にしていたがコタツ内部が100度近くなり、危険を感じた。もし豆炭コタツを検討している際はコタツのサイズを考慮して2個から徐々に増やすと良いと思う。
話を戻そう。
次に23.8インチ(2560×1440)の液晶ペンタブレット「XPPen Artist 24」へ接続した。
さすがの大画面。中古別荘のリフォームにあたり封印していて普段はMacBook Air M1の13.3インチばかり見ていたので感動さえ覚えて震える。
このままイラストを描きたくなってしまう衝動を抑えつつ記事を書いているわけだが、こちらは専用の電源アダプター経由だけあってMacBook本体もUSB-Cケーブル1本で充電(省エネ充電ではなくフル充電)まで完璧だ。
実は軽キャンのシェルを作って生活拠点を車中泊に移さないと別荘リフォームを継続できない状況なのだが、この大画面の前でコタツに入っていると時間を忘れてしまう。
Macbook inside the kotatsu
コタツにMacBookを入れることで次のようなメリットを確保することができた。
- キーボードやマウスの購入費用、製品を比較検討する時間、充電する手間ほか
- 手が冷えない
- ノートパソコンとコタツ特有の猫背な姿勢が解消できる
- 膝上なのでリクライニングして作業できる
- 13.3インチより大画面で作業しやすい
この方法を見つける直前まで、懲りずに外部キーボードやマウスをAmazonで探したりしていた。それがコタツに入れただけで全てマルっと解決できるとは・・・。
薪ストーブをつけようとコタツから離れる際はUSBケーブルを外すだけでOK。そのままMacBook本体で動画視聴を継続できる。その際、外部デバイスがモニターだけなのでOSのシステム設定を変更しなくて良いのも良い。
そのままGEEKOMのミニPCで動画編集をするといったときはUSBケーブルを差し替えるだけ、もしくはINNOVIEWなどの設定で別のUSBケーブルに映像出力先を変更すれば良い。
ただ手が冷えないので薪ストーブすら使う回数が減ってしまい、コタツ依存度が極限まで高まり、「引きこもり問題」が発生しそうだ。豆炭は2個で電気コタツのMAX温度より暑く、1袋3000円以下で2ヶ月間は24時間フル稼働させても余裕で余るので暖房費は大いに下がるだろう。ちなみに12月と1月の電気代と暖房費は合計して月4500円以下だった。この2ヶ月間は薪ストーブ初心者であったことや豆炭に慣れず無駄な消費をしてしまった。それでもマイナス10度の寒冷地としては安い方だろう。別荘管理人が言っていた1ヶ月の灯油代は2万円〜4万円というのはなんだったのか。
このMacBookをミニPC(Windows)の外部入力デバイスにする方法があったような気がするので、何か良さげな対策があれば別記事で書いていきたい。