4つの無制限モバイル通信を比較、各サービスの注意点まとめ(2019年5月版)、WiMax/Pocket WiFi/SoftBank Air/auデータMAXプラン

公開日: : 最終更新日:2019/05/20 まとめ、スペック比較 , , , , , , ,

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2019年5月13日、auから国内キャリア初となるLTE無制限の「auデータMAXプラン」が発表された。

ちょうど固定回線が解約できる状態になったので以前使っていたWiMaxなどモバイル通信で無制限を謳うサービスを比較したので記録する。

4つの無制限モバイル通信を比較(2019年5月版)

はじめに各社の料金表と割引サービスを掲載し、割引について補足する。

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項目「最大値引き」が割引適用時の最安値となる。

WiMaxのプランは各社が値引き合戦を繰り広げており、上手く使えば3,000円以下の契約もできそうな印象だった。

次にPocket WiFi は2年契約をすることで月額3,696円になるが無制限通信を実現するオプションサービスが別途684円かかる。(利用しないと月間7GBまで)

「SoftBank Air」は月額4880円で、スマートフォンをソフトバンクで契約していれば”永年毎月1,000円割引”が適用され、月額3880円となる。Airターミナルの割賦金である月額1620円は月月割が同額で0円になる。

「auデータMAXプラン」については携帯キャリアらしくシンプルではない。5月13日の発表記事に詳しく記載してあるので確認してほしい。

月額料金の違い

WiMaxはUQの公式プランを契約すると高くつくため、手間はかかるが各WiMax提供業者を比較して契約期間と負担、月額料金を考慮して選ぶことになる。それをすれば今回の4サービスでは最安値で無制限サービスを利用できそうだ。

Pocket WiFiは月額5,696円が基本プランで、それを2年契約にすることで月額3696円となる。そして月間7GBの制限を解除するオプションに加入すると別途、684円が加算されるため毎月4380円の支払いとなる。
後ほど”注意点”で挙げた項目のダメージもあり、この金額であれば何も悩まないUQ公式WiMaxを契約するだろう。

次にSoftBank Air、ソフトバンクのスマートフォンを契約していれば月額3880円にて契約できる。プランも1つしか存在しないので悩まないというメリットがある。
こちらも後ほど”注意点”で触れるが、今回の4サービスでは”唯一の固定回線”となる。

最後の「auデータMAXプラン」は家族3人以上で月額5980円となるほか、表の項目を「テザリング」としてしまったが、動画配信、長時間通信、テザリング時などに対して月間20GBという制限が設けられている。そのため、固定回線を置き換えるような用途には難しい。

各サービスの注意点

ここからは各サービスを契約するうえで、知らないと焦るであろう内容を記録する。

WiMaxは「ハイスピードプラスエリアモード」に注意

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2013年に契約したWiMaxルータの開封レビュー記事より。

WiMaxはLTE通信網を月間7GB使えるオプション「ハイスピードプラスエリアモード」を月1,005円で用意している。3年契約なら月額0円となるが、これを月に1度でも設定すると当月は戻せないので設定を戻し忘れて1日を迎えてしまったら7GB以降は制限がかかるため、地獄と化す。

しかし、地下鉄などでも快適ということで賢く使えば有効なサービスだ。

なお、うっかり2年契約ユーザーがモバイルルーターの設定で「有効」にしてしまうと月1,005円の通常基本料金が発生し、その月は7GB制限となるので注意しよう。

基本的な速度制限についてはWiMAX2+の「ギガ放題プラン」であれば「3日間で合計10GB使うと、翌日の夜に限り1Mbps前後の速度制限」となる。これはヘビーユーザーを除いて事実上の無制限と言えるだろう。

そして「通常7GBプラン」と先ほどの「ハイスピードプラスエリアモード」は、月間7GB超過後に月末まで128Kbpsに制限される。

なお、WiMaxのエリアマップを見ると今回比較している他のサービスでは一番対応エリアが広いと思われる。(次の項目から他社エリアを確認できる。)山間部でネットをしたいと思わない限り問題なさそうだ。

SoftBank Airは使用場所が制限される。

SoftBank Airは工事不要でコンセントに差し込むだけという手軽さが魅力のサービスだ。その携帯できそうなサイズ感ゆえ車に載せて帰省や旅行の道連れにしたくなるが、コンセントが使えれば良いというサービスではなかった。

契約時に申請する「登録住所」以外で使うとソフトバンクから注意が届くようだ。

もちろん使えないわけではないと思う。しかし、GPSで事前登録した位置と異なれば警告するシステムなのだと思うが、設置場所を常時監視されているのは嬉しくない。

いずれにしても電源を確保できるキャンプ場や車中泊で使おうと思っている人は要注意のサービスになっている。

なお、SoftBank Airの通信網を提供しているソフトバンクの関連会社Wireless City Planning では対象エリアマップを確認できるようになっていた。その範囲は広くはないので契約前にチェックしたほうがよさそうだ。

Pocket WiFiは「アドバンスオプション」に注意

Y!mobileが提供するPocket WiFiの料金プランは2つあり、無制限を狙うなら上位プランとなる「Pocket WiFi プラン2」一択だ。

同サービスは月額3696円で月間7GBまで使える内容、無制限ではない。しかし、オプションサービスが用意されていて次のように説明されている。

「Pocket WiFiプラン2」ご加入の場合、「アドバンスモード」に設定することで7GBを超えても高速データ通信が楽しめるようになります。

なんと甘美な響きだろうか。

もちろん美味しい話なので罠のようなものがある。それは「異様に通信エリアが狭い」ということだ。オプション説明ページに通信可能範囲エリアへのリンクがないのは今後も拡大予定がないからだろうか。

ちなみにエリアというページで対応デバイスを選択すると”アドバンスモード対応エリア”を確認できた、例として次のような表示になっている。

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赤が7GB制限の4G対応エリア、青が無制限のアドバンスモード対応エリア。

上図を見ていると青い部分は都市部に限られているのがわかる。このエリアであれば通信し放題となるようだ。これならマクドナルドのフリーWi-Fiを使ったほうが良いだろう。

「auデータMAXプラン」は動画配信、長時間通信、テザリングに注意

国内キャリア初の無制限データプランとして話題になった「auデータMAXプラン」だが、ノートパソコンやタブレットをテザリング、またはデータシェア・国際ローミング通信にて利用しようとすると月間20GBまでという制限が姿を現す。

この制限について5月13日のサービス発表会で「ネットワーク状況を見ながら制限をかける」としていたが、5月15日のKDDI決算で記者から速度制限に関する質問を受けた高橋社長が「3日で6GBよりは緩い」「HD動画は視聴できる」と回答している。

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auニュースリリース「auデータMAXプラン」提供開始より

なお、上記ニュースリリースの注意書きには次のような記述があった。

注5) 動画配信、ストリーミングサービスなどの、大量のデータ通信または長時間接続をともなうサービスをご利用の際、通信速度を制限します。対象となるサービスは、当社ネットワークへの影響などを勘案し定めます。なお、通信の切断は行いません。

注6) 一定期間内に大量のデータ通信のご利用があったお客さまについて、混雑する時間帯の通信速度を制限します。

他のモバイル通信サービスとは抱えるユーザー数の規模が異なるため、未知数のサービスとなっている。

※複数の読者から指摘をいただき、内容の一部を訂正しました。ご連絡ありがとうございます。

まとめ・順位(モバイル通信か、固定回線か)

先ほどの料金と注意点を踏まえて、改めて4サービスに順位を付けると次のような結果になった。

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項目「携帯性」は”屋外での使い勝手”という意味。

4位のSoftBank Airは、LTE通信ということで候補に挙げてしまったが、こちらの認識不足ということで申し訳ないところもある。「登録住所」以外で使うと注意されるためモバイル通信ではなかった。監視されるのも嬉しくない。
その他に月額料金も安くはなく、これなら光回線を継続したほうが高速で安心できるのでモバイル通信だけでなく、固定回線としても対象外となった。

3位のPocket WiFi は基本プランだけでは月間7GBの制限がかかり、肝心の無制限オプションはエリア範囲が頼りないことが大きな理由だ。料金も安いわけではなく、レビューを見ても快速というような印象は残らなかった。屋外で使えるモバイルルーターが提供されているため”携帯性”は〇とした。

2位のauデータMAXプランは、さすがにKDDI提供というだけあってエリアも広く制限時の通信速度もHD動画は視聴できるくらいとWiMaxが過去に濁したような口ぶりから期待できると思えた。
しかし、家族3人など条件が揃わないと高額になるほか、テザリングだけではなく動画視聴も制限対象になるため、これであれば契約中キャリアのプランを見直してエータ量を増やしたほうが手軽で簡単、節約にもなると思った。

そして、1位のWiMAXは最安値であり、実用的なエリアも最も広いと感じた。4サービス中では最も制限が緩い印象だ。レビュー数も多いため人気機種のメリット、デメリットも把握しやすい。

以上、無制限の通信サービスを比較した。

やはり、固定回線クラスの使い勝手を携帯するのはWiMAXなのだと再確認できた。WiMAXを契約するつもりで先へ進みたい。

しかし、懸念を抱いていないわけではない。

過去に何度かWiMAXを契約してきたが、マンションやビルなどで通信が安定しないという経験があり、そのたびに試行錯誤したという記憶がよみがえる。

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2014年の記事「WiMAX用「自作リフレクター・アンテナ」の作り方」より

そのため、次回はWiMaxを快適に使えるか調べた内容と、TryWiMAXを申し込んだ内容を記録する予定だ。

続き⇒無制限モバイル通信の為のWiMAXルーター選び(2019年5月版)、分解から学ぶ

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