iPadで自宅カラオケを本格的に楽しむ方法(採点機能も利用可)
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最終更新日:2021/03/11
真夜中のガジェッター iPad, 製品レビュー, 音楽
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気軽にカラオケを楽しむ手段の1つとしてカラオケ用アプリがあり、マイク付きイヤホンさえあれば採点機能や歌声を録音、結果をシェアできる時代となった。
そんなカラオケアプリを自宅で一歩踏み込んで楽しむ方法をシェアしたい。
iPadで自宅カラオケを本気で楽しむ方法
はじめに本格的なカラオケをするために用意するモノを箇条書きにした。
- iPad(必要に応じてスタンド)
- アプリ「分析採点JOYSOUND」
- マイク+マイクスタンド
- ミキサー
- ケーブル数本と分岐アダプタ
上記は「やりたいコト」によって変わってくる。それではiPadを選んだ理由をみていこう。
iPadを選んだ理由。
カラオケ画面は大きいほどカラオケルームの雰囲気が再現できて楽しめるのでiPadは好きなモデルを選べば良いとして、ここではiPhoneを選ばなかった理由を箇条書きにした。
- 大きい画面でカラオケ感を演出したい。
- イヤホンジャックがなく、変換アダプタが必要。
- 緊急の電話やメッセージなどが届く可能性がある。
- ちょっとした外出時「そのままのセッティング」でOK!
次にiPhone以外のAndroidやWindows、macOS、Linuxではダメなのか?それについてはしっかりと吟味しているので次のアプリ版を選んだ理由と一緒に書いた。
WindwsやAndroid、ブラウザ版ではなくiOSアプリを選ぶ理由
当初、Nintendo Switch版「JoySound」を検討していた。
しかし、イヤホンやマイクが特殊で少しでも高度なこと(DAW録音や外部スピーカーとマイクを別々に再生など)をしようとすると限界に達しやすく、すぐに詰んでしまうことがわかった。
何よりSwitch専用マイクやBluetooth対応マイク、PCマイクは性能が著しく落ちるので録音時のホワイトノイズや採点機能などに影響があると判断、断念した。
macOS向けは存在していないためブラウザ版となり、機能は限定的で採点さえできない。Windows向けやXbox向けなども同じく曲数や機能不足という欠点があった。
そうなるとAndroidもしくはiOSのアプリ版となるが、AndroidはWindows並みに自由なので相性問題があり、端末ごとにサウンド環境も異なる。そうしてiOSが残った。
有り難いことにiOS版アプリは歌い放題オプションの支払いがアプリ内課金になるため、楽天市場で余っていたポイントで購入したApp Store & iTunes ギフトカードが利用できた。
この楽天ポイントを有効活用できるのもiOS版を選ぶポイント、もちろん曲数や全機能が提供されることも大きい。
マイク、マイクスタンド+ミキサー
アプリ紹介で見かけるマイク付きイヤホンで歌っているシーン、実際にやってみると腕だけでなく変なところが筋肉痛になった。そもそも歌う姿勢としてアウトではないか。
そこでiPadのイヤホンジャックを使って次のように機器をセッティングした。
- iPad
→「3.5mm 分岐ケーブル」(下記2つに分配)
→→2へ「オーディオケーブル」
→→4へ「オーディオケーブル」 - ミキサー
→3へ「マイクケーブル」 - マイク
- 外部スピーカー
iPadのイヤホンジャックに差し込んでいるのは2つに分かれているタイプの3.5mm分岐ケーブル(レビューで使用している製品のAmazon販売ページへ)。1つはミキサーのOUTPUT1へ、もう1つは外部スピーカーへ接続している。
そのミキサーにはマイクケーブルでマイクを接続。
使用マイクはスタジオ録音として業界スタンダードな「RODE NT1-A」、アマゾンでは3,313件ものレビュー(アマゾン販売ページへ)を獲得している人気マイクだ。
コンデンサーマイクなので良い音の代償としてファンタム電源で動作する仕様となる。そこで48Vファンタム電源の出力に対応したミキサーが必要となった。
ミキサーはYouTubeなど広く紹介されているYAMAHAの「AG03」(Amazon販売ページへ)が良いだろう。今回はLogic Proと連動してバーが自動で動いちゃう魅惑のオーディオインターフェイス「ioStation 24c」(Amazon販売ページへ)を使用した。
ここからはミキサー(ioStation 24c)を使った「カラオケ屋さんごっこ」の設定に入る。
先程のAG03などミキサーであれば同様のことはできるはずだが、製品の方向性によっては省かれている場合もあるので注意しよう。
ミキサーで「カラオケ屋さん」ごっこ(採点機能も利用可)
最初にAndroid/iOS向けのカラオケ用アプリの仕組みを理解しておかないと機器や配線する際、思考がスパゲッティになってしまうので整理しよう。
もちろん「採点機能は不要」なら今回の構成は必要はないし、無理してモバイル端末で行わず選択肢が限りなくあるWindows端末を使う方が良い。
カラオケ用アプリはイヤホン付きマイクを前提に開発されているようで、必要に応じてBluetoothマイクなどに対応しているが、本格的なボーカル用マイクで楽しむことは想定されていない。
アプリ側はイヤホン付きマイクを使い、音声を耳へ届け、マイクの音声を受け取って採点している。
ここで分岐ケーブルの出番だ。
マイクとオーディオにわかれた分岐ケーブルをiPadのヘッドホンジャックに差し込む。その1つを外部スピーカーへ繋ぎカラオケ音源を再生する。もう1つはミキサーのOUTPUT1へ繋いだ。
次にマイクのケーブルをミキサーのINPUT1を接続する。
これによりミキサーが1つのマイクとして機能するため、採点機能は問題なく動した。全て有線接続のため遅延もない。
さらに一歩踏み込んだカラオケアプリの遊び方
ここからは「カラオケ屋さんごっこ」を超えた遊びを紹介したい。
この記事で使用している「ioStation 24c」というミキサーはMacBookと相性が良く、Logic Proを正式にサポートしている。
そのため「ioStation 24c」の背面にあるUSB-CポートでMacBook Proと接続、Logic Proを起動すればカラオケの音をDAWへ落とすことが可能だ。録音開始や再生関連、トラック移動といったことも物理ボタンで直感的に操作できるようになる。
DAWに落とすことでアタックの入りで音が下がっていたり、ビブラートで中心音からピッチが浮ついているといった些細な情報まで覗き込める。
そういった歌い方のクセだけでなく、声に合うエフェクト探しやギターやピアノなど別の楽器を重ね撮り、もしくはJoySoundやDAMのカラオケ音源だけを録音してオケのベースにすることだってできる。
カラオケ用アプリの採点機能は簡単な音程チェックには向いているが、アプリの外側へ音を持ち出すことで遊び方は広がるだろう。
また、カラオケアプリだけでなく音楽配信サービスの楽曲をDAWに・・・この構成は音に対して様々なアプローチができるためカラオケに限らず音を楽しめるだろう。
(注意)自宅カラオケは音量に注意、管理人は防音環境のある場所に設置しています。