EGBOK P803 レビュー、内部ストレージとSDカードの読み書き速度・ベンチマークスコア
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最終更新日:2022/06/30
その他・中華タブレット EGBOK, 製品レビュー
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第12世代Fire 7も本日到着予定となり、最安クラスの2機種を比較する楽しみもできたが、その準備としてもEGBOK P803のストレージ状況は押さえておきたい。
今回はストレージの読み書き速度をチェックできるベンチマークアプリを使って性能をチェックした。
EGBOK P803の読み書き速度。
Google Playでストレージのベンチマークをチェックするアプリは幾つか試してきたが、2022年6月29日時点では「CPDT Benchmark」(Google Playへ)というベンチマークアプリが良いと思った。
アプリ価格は無料、一般的なアプリ画面ではなくテキスト中心のシンプルな画面となっているのが特徴。
今回、EGBOK P803の内部ストレージとSanDisk製128GB microSDカードを挿入したSIMスロットの読み書き速度は次のようになった。
#2の「/data/user」が内部共有ストレージ(32GB)の読み書き速度、#1がmicroSDカードの情報となっている。
SSDではないとはいえeMMCなので、それなりの速度を期待していたが内部ストレージはリード106.3MB/s/ライト111.2MB/sという結果に。
メモリ規格の策定団体であるJEDECのSolid State Technology AssociationによればEmbedded MultiMediaCard(eMMC) Electrical Standard 5.0(eMMC 5.0)の仕様はeMMC 4.5のHS200に対して2倍となる400MB/secの転送速度に対応していると仕様を公開(URLへ)している。
つまりeMMC 5.0であれば読み書き速度は最大400MB/s、4.5なら最大200MB/s、eMMC 3.Xは104MB/sとなる。
もちろん10万円前後する最新機種ではないのでeMMC5.0やUFSは期待していないが価格相応の読み書き速度に安心できた。
外部メモリの読み書き速度
今回レビューで使用しているmicroSDカードはアマゾンで2014年6月に購入しており、販売ページは残っていたが販売自体は終了(Amazonへ)していた。
そのカードを「外部ストレージ」としてEGBOK P803へ認識させた状態で計測、リード43.2MB/s/ライト9.3MB/sとなった。
ベンチマーク結果の感想。
前回のレビューではmicroSDカードをアプリなどのインストール先として指定できる「タブレットのストレージ」にしていたが、今回の結果から「外部ストレージ」に変更しようと思った。
もちろんEGBOK P803の使い方によって選択肢は変わる。
EGBOK P803に様々なアプリをインストールしたいのであれば内部共有ストレージの32GBでは足りないので「タブレットのストレージ」を選ぶべきだし、プライムビデオのアニメ・ドラマを10話まとめてダウンロードしておくといった使い方をするなら「外部ストレージ」のほうが合っている。
注意点としては「タブレットのストレージ」を選ぶと先ほどの読み書き速度でアプリ本体が起動するので頻繁に読み込みや書き込みをするアプリは快適な体験を得られないだろう。
また、過去記事「SDカードの寿命と延命方法。容量512GBで8630円というmicroSDカードの価値」にも書いたとおりSDカードの類は寿命が短いので細かく頻繁に読み書きが行われる「タブレットのストレージ」は別のリスクがあることも知っておく必要がある。
総合的に考えると処理性能が高くないEGBOK P803に大量のアプリをインストールすることは体感速度とSDカードの寿命から考えてもよろしくないので「外部ストレージ」としてサポートに徹するのがよさそうだ。
イオシスの定めた6980円という価格から考えれば優秀なeMMCベンチマークスコアだったので、これによりSDカードの使い分けを決められたのは良かった。
次回より防衛ゲームなどをインストールしてゲームが楽しめるのかなどタブレットとしての可能性を探っていきたい。
→今回レビューした製品の在庫状況はイオシス公式または楽天販売ページへ
続き→EGBOK P803 レビュー、Google Playのゲームは遊べたか
前回→激安タブ「EGBOK P803」にmicroSDカード128GBは使えるか、ストレージ化レビュー