AndroidWear搭載スマートウォッチ4機種、スペック比較まとめ/2014年9月時点
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IFA2014で第二世代AndroidWear搭載スマートウォッチが一斉に発表されました。何を購入すべきか考えるために海外レビューや公式サイトを参考にスペック比較表を作成したので記録します。
第二世代AndroidWearスマートウォッチのスペック比較
下記は、海外レビューや公式サイトを参考に作成したスペック比較表です。
『LG G Watch R』の魅力
『LG G Watch R』は完全な円形ディスプレイ(moto 360は環境光センサーにより完全な円形ではない)と気圧センサーを備えているのが特徴で、主に男性向けのデザインとなっています。
本体の厚さは9.7mmと薄く、バッテリー容量も410mAhと多く、他のスマートウォッチに比べてもスペック的に劣っている印象はありません。
ディスプレイサイズが1.3インチと小さいのが残念ですが、リューズの使い勝手によってはApple Watchのように快適になる可能性もあります。
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LG、新スマートウォッチ『LG G Watch R』発表、スペックと発売時期ほか
『Motorola Moto 360』の特徴と魅力
『Motorola Moto 360』は(正確には第二世代スマートウォッチではありませんが)シンプルな円形デザインが魅力でApple Watch発表後に海外メディア各所で行われた人気アンケートでも ほぼ1位をキープしていました。
ワイヤレス充電規格Qiに対応しており、専用ドック以外でも充電できる利便性があるほか、環境光センサーによる明るさ自動調整でバッテリー駆動時間を延長できるとしています。
完全な円形ディスプレイではないためAndroid Wearアプリによってはスワイプ/タッチ操作に支障ができかもしれません。例として小型キーボード『Minuum』や下からスワイプ操作するタイプのアプリは開発者側の個別対応が必要かもしれません。
■バッテリーと時計バンドの話
バッテリーについては9月10日のiFixit分解レポートで容量300mAhと指摘され”それは最小容量である”と釈明する事態になったほか、駆動時間が短い/長いという話題もありました。個人的にはQi充電による利便性が約100mAh少ない部分をカバーしていると評価しています。
時計バンドについてiFixitは、22mmサイズと交換可能ながら「特殊なツール」と「宝石商のスキル」が必要と難易度の高さを伝えています。
■日本発売の可能性
9月13日には日本へ配送可能なexpansysが『moto 360』の仮予約を開始しましたが、翌14日にはGoogle I/Oに参加した日本人へ『moto 360』を配送できないといった旨のメールが届いたことで日本発売や使用が厳しい状況になっています。
米国では現地時間9月5日より価格249.99ドルでMotorola直販サイトやBestBuyで発売が開始されており、品切れ状態が続いています。
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Motorola、スマートウォッチ『Moto 360』正式発表―価格と発売日、スペック
『Sony SmartWatch3』の特徴、魅力
Sony mobileはスマートウォッチを以前から手がけているだけあり『SmartWatch3』では最も高い防塵防水性能IP68を実現し”NFC”と”GPS”を備えた最先端を担うスマートウォッチとなっています。また、発表イベントで本体に音楽や動画ファイルを保存してコンテンツを楽しめることを明らかにしており今後の楽しみも用意されています。
デザイン面では他のスマートウォッチがファンション時計を意識しているのに対し、『SmartWatch3』はフィットネスバンドに近いアプローチをしているため”腕時計”や”ビジネス用”として見ると厳しい評価となりそうですが、主なターゲットとなるスポーツ関係ではGPS搭載も含め歓迎されるのではないでしょうか。
■独自バンドの恩恵
時計バンド(ストラップ)は独自タイプでデバイス本体は着脱式となっているため市販バンドと交換できませんが、その恩恵として重さ僅か38gでバッテリー容量420mAhを実現しています。”NFC”と”GPS”の使い方とともにバッテリー駆動時間も今後のレビューに注目したい項目です。
■バッテリー充電はMicroUSBケーブル1本でOK
個人的に”MicroUSBケーブルから直接充電できる”仕様が素晴らしいと思いました。他社は4ピン端子またはQi充電器がないと充電できない状態のため外出先でモバイルバッテリーに充電ドックを繋ぎ、そこにスマートウォッチを装着するという手間と荷物が増える問題があります。
また、手持ちのLG G Watchには充電ドックが外れないようマグネットが内蔵されていますが、USBケーブルの反発する小さな力でドックとスマートウォッチが外れてしまうことが頻繁にあり外出時のカバン内で使えないと判断しています。
これを考えるとMicroUSBケーブル1本あれば気軽にモバイルバッテリーやNexus 7などの給電可能なタブレットから充電が行えるわけで実に実用的であると思いました。
MicroUSBポートのキャップが劣化して浸水する可能性を指摘する声もありますが、毎日シャワーなどで使っている防滴Bluetoothヘッドセットもまた同じ仕様ながらキャップが奥まで差し込まれているので劣化という話に不安はありません。
■CPUの話
CPUの「ARM Cortex-A7 1.2GHzクアッドコア」というプロセッサについては、恐らく第一世代LG G WatchやSamsung Gear Liveに搭載された「Qualcomm Snapdragon 400 APQ8026 ARM Cortex-A7クアッドコア」と同じと思われます。
そうなると異なるCPUを使っているのは『moto 360』(TIOMAP3プロセッサ/iFixitによりTIOMAP3630と判明)だけと思われます。
『SmartWatch3』は2014年秋に日本を含め229.99ユーロで発売予定となっています。
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ソニー、『SmartWatch3』発表―GPS/Android Wear搭載 #IFA2014
『ZenWatch (WI500Q)』の特徴と魅力
『ZenWatch (WI500Q)』はステンレススチールとイタリア製の革バンドを備えファッション時計の路線へ進んだスマートウォッチで、バイオセンサなる説明が困難なセンサーを備えているのも特徴です。
ディスプレイには力を入れていてカーブしたコーニングゴリラガラス3に覆われたAMOLEDディスプレイを搭載しています。その代償として本体が50gと重く、時計バンド25gを足すと合計75gとデザインとは裏腹にタフさを要求してきます。
防塵防水性能では他のスマートウォッチが最低でもIP67で揃えてきたところを”IP55”と低い性能となっているため注意が必要です。
ASUSらしいポイントとしては独自ユーザーインターフェイス『ZenUI』を備え100通り以上の時計デザインを組み合わせられるほか、画面を手のひらで覆い着信を消音する「Cover to Mute」、スマートフォンを探せる「Find My Phone」などの独自機能が追加されています。
『ZenWatch (WI500Q)』は2014年9月~11月までに価格199ユーロ(約2.75万円)で発売される予定となっています。
購入予定のスマートウォッチ
私は『SmartWatch3』を購入する予定です。
『SmartWatch3』を選ぶ理由は以下のとおり。
- 他のスマートウォッチに比べ充電方法がMicroUSBケーブル1本と実用性が高い
- NFC/GPSというワクワク感
- フィットネスに割り切ったデザインで他のスマートウォッチと共存できる位置づけ
- IP68という非常に高い防水性能
また、Apple Watchも購入し、今後のスマートウォッチを見極めたいと思います。