UNISOCでVoLTEを強制有効化、AvidPad A30 購入レビュー 06
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最終更新日：2023/12/19
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前回、8.4型「AvidPad A30」に物理SIMカードを入れて日本通信（ドコモ）とpovo2.0（KDDI/au）を試したがデータ通信しか行えなかった。
そこでUNISOCのエンジニアモードにてVoLTEを有効化して発着進を実行、その結果をレポートしたい。
UNISOCでVoLTEを強制有効化
APNを設定しただけの初期状態については前回の記事に譲るとして、ここからはエンジニアモードへの入り方やVoLTEの有効化、実行した結果を順に書いていく。
UNISOC エンジニアモードの入り方、設定方法
エンジニアモードについてはFireタブレットで採用されているMediaTek社の入り方が多く見つかったが、UNISOCでは入り方や設定方法など異なる。
- 電話アプリを起動する。
- 「*#*#83781#*#*」と入力、発信する。
- ドロイド君が表示されてエンジニアモードへ移行。
- TELEPHONYタブ内にある「VoLTE/VoWIFI Setting」（下図の左グレーアウト部分）を選択。
- 「VoLte WhiteList Enable」（下図右グレーアウト）が無効になっていたので有効化。
- 端末の再起動を実行する。
他のメーカー・端末では「Volte Enable」（上図右の最上段）も無効になっている場合があり、その際は先ほどの「VoLte WhiteList Enable」と一緒に有効化する必要もあるようだ。
「Volte Enable」の設定は、有効や無効へ切り替えるたびに即再起動となるので注意したい。
以上でUNISOC搭載デバイスにおけるエンジニアモードへの入り方と設定が完了した。
ドコモ回線とau回線は使えたか。
ここからはVoLTEが使えるようになったのかを記録していく。
◇povo2.0（KDDI/au）のVoLTE結果
povo2.0の物理SIMを入れたところ、アンテナピクトの位置に「HD」表記が追加された。
そのまま標準の電話アプリを試したところ楽天モバイルの電話番号宛への発信に成功した。
しかし、楽天モバイルや日本通信（ドコモ）からpovo2.0の番号へかけると、音声アナウンスもなく瞬断されてしまう。
ただ不思議なことに、何回か試すと2回ほど141で着信の通知が「AvidPad A30」で表示された。
◇日本通信（ドコモ）のVoLTE結果
続いて日本通信のSIMカードを入れて試した。
今度は発信・着信ともに繋がらないという結果に。
しかし、着信についてはpovo2.0と同じく後からSMSが届くことがあった。
UNISOC製SoCを搭載した他のデバイスでもドコモ回線のVoLTEは使えなかったという報告が複数あり、エンジニアモードでの更なる設定が必要なのかもしれない。
◇
以上のことから、次のような結果となった。
- povo2.0（KDDI/au）はVoLTEの発信OK、着信NG
- 日本通信（ドコモ）はVoLTEの発信NG、着信NG
タブレット端末で電話するというムーブにはならないが、完全ワイヤレスイヤホンが普及しているため、すでにタブレット通話が当たり前という人もいるかもしれない。
そんなときはVoLTEが使える回線を調べておくと良さそうだ。
今回レビューした「AvidPad A30」と専用保護ケースの製品詳細は下記リンクより確認できる。
→「AvidPad A30」タブレット本体のAmazon販売ページへ
→専用保護ケースのAmazon販売ページへ
次回→続・UNISOCでVoLTEを強制有効化 | AvidPad A30 購入レビュー 07
前回→AvidPad A30 購入レビュー 05 | 日本通信（ドコモ）とpovo2.0（au）は使えたか
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