Fire HD 10 タブレットをパソコン化した話。Windows搭載PCのモバイル端末に
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最終更新日:2019/05/05
Amazon Kindle Fire, Fire HD 10, 製品レビュー
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ここまでFire HD 10 タブレットが遊べる端末だとは思っていなかった。しかも他にも使い道があるので記事末尾で次に試す内容も書いたが、まずはWindows端末として使った話をレポートする。
Fire HD 10 タブレットをパソコン化した話。
この記事は前回の続きで、サブディスプレイ化アプリ『spacedesk』導入済みという前提で話を進める。
おさらいするとベータ版のため無料で利用できる『spacedesk』を手持ちのノートパソコンと『Fire HD 10 タブレット』にインストールしてWi-Fi経由でサブディスプレイ化したところ快適な描写速度で使えた。さらにメモリとCPUの消費量が待機時を含めて負担になるほどではなく、驚かされた。
そして今回は実際に超軽量なWindowsタブレットとして使えるのか試す。
用意するモノ。
何を隠そう『Fire HD 10 タブレット』にはインターフェイスがmicroUSBポートとmicroSDカードスロットしか用意されていない。このままではパソコンとして使いにくいだろう。
そこで外部アクセサリーの登場だ。
1つめは2014年6月に購入したタブレット用スタンドだ。
上図のANKER製品は既にアマゾンで販売終了となっていた。そこで似た製品を探すと「サンワサプライ iPadスタンド」(プライム対応952円)か「Amazonベーシック タブレットスタンド」(プライム対応899円)があった。
2つめはワイヤレスキーボード。
これは2015年1月に購入したエレコムのTK-FDP021BKを使った。やはり購入したアマゾンで販売終了となっている。有線キーボードを選ばないのは家庭内で自由に持ち運べるモバイルPCとして使いたいからだ。
このTK-FDP021BKはUSBドングルによる無線で接続するトラックボールを備えた小型キーボード、かなりマニアックな仕様だが今も愛用できるほど堅牢な造りだった。
Bluetoothキーボードのような遅延はなく、バッテリーの減りも少ないのが気に入っている。
そして3つめは2018年5月に購入したロジクール製MX ERGOだ。
M570に比べて大きく重くなってしまったが、壊れてしまったこともあり後継機種であるMX ERGOを購入した。アマゾンでは今も販売していた。このタイプは息の長い製品が多いので数年は販売されると思う。
これらのアクセサリーは普段メインのパソコンで使っているアイテムだ。つまり、新たにバッテリー管理をしなければならないのは『Fire HD 10 タブレット』だけということになる。
とてもシンプルな構成、かつ大きな可能性を秘めたシステムだ。
それでは『Fire HD 10 タブレット』をWindows搭載パソコンとして使っていこう。
Fire HD 10 タブレットはパソコンとして使えるか
はじめに結論を書くと「パソコンとして使えた」となる。
ただし、キーボードやマウスはWindowsパソコン本体に接続しているので無線接続できる範囲内という条件が付く、また現状では音声は転送されない。
例えばYouTubeを再生すると映像は『Fire HD 10 タブレット』でスムーズに映るものの、音は少し離れたパソコン本体から聞こえてくる。 もちろんBluetoothイヤホンを使えば転送可能だが無線タイプよりも範囲は狭くなるだろう。
幸いなことにFire HD 10タブレットにGoogle Playを簡単にインストールする方法という記事でYouTubeアプリをインストールしていたので転送することなく直接Adnroid端末として再生することにした。
(追記ここから)--------
気になったので2018年10月にレビューした完全ワイヤレスイヤホンをWindows側に接続して動画を再生した。
Wi-Fi経由で映像を転送していることもあってか、音で遅延を感じることなく視聴できた。これで『Fire HD 10 タブレット』に映る映像も含めて全て転送していることになる、双方向のテレビ放送みたいなものだと思うようにした。
(追記ここまで)--------
次にソフトウェア、PhotoshopやOfficeも問題なく使えた。
Android端末でキーボード接続するとキー配列や日本語入力の環境で苦戦するが、文字入力とカーソル操作は直接Windows搭載パソコンで行っているので普段と変わらない環境で作業が行えた。
Fire HD 10 タブレットで快適に動作するPhotoshopは何とも感慨深い。
そうそう、この記事はFire HD 10 タブレットを利用して書いている。いつも違う場所で作業をしたこともあって不思議な感覚だった。
デスクトップPCを持っている人にとって、Fire HD 10 タブレットが家庭内モバイルPCになるというのは夢のような話ではないだろうか。デスクトップPCのパワーを薄くて軽いタブレットで扱えるのだ。
また、7インチなどのUMPC所有者にとっては10.1インチの外部モニターとして使うことで生産性が向上する頼もしいアイテムになる。
しかも作業を終えたら単体で電子書籍を読んだりゲームをしたり、プライムビデオで動画を見たりと十分に遊べるタブレットに戻るのだ。
次回はFire HD 10 タブレットを更に活用すべく下記のアイテムを注文した。マグネットや両面テープ、ネジで固定できるホルダーで、ベゼルレスではない筐体にあわせたような製品で楽しみにしている。明日には届くので入手次第、レビューする予定だ。
今回レビューした製品はFire HD 10 タブレット(32GBモデル)となっている。
<これまでの話>
1.Alexaが使える10インチの『Fire HD 10』と『Echo Show』を比較
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